大停電の夜に・1

面白い映画だった。映像も音楽も、ストーリーの雰囲気も。

NORAD＝Norse American Aerospace Defence Command
（北米航空宇宙防衛司令部）

北米から届く“サンタ追跡レーダー”
「サンタさんは本当にいるの？」
こんな小さな質問に答えるために、よい方法がある。
“ノーラッド”という名前を聞いたことがあるだろうか？“NORAD＝ノーラッド”とは、ミサイル攻撃や空襲に備えて空を監視する、アメリカ合衆国とカナダの二カ国連合の軍事組織だ。さて、そんな国家防衛機関が驚くべきことに毎年クリスマスイヴの夜になると、世界中を旅するサンタクロースを追跡するという“夢に満ちた”サービスを行っているのだ。ノーラッドのウェブサイト（http://www.noradsanta.org/）上の世界地図には、ソリに乗ったサンタが今どこにいるかに加え、世界各地へのサンタ到達推定時間が示され、その情報は一晩中更新、提供されている。

かつてこれほど素敵なクリスマス・プレゼントがあっただろうか？
ノーラッドの“サンタクロース追跡レーダー”の歴史は、1本の間違い電話から始まった。今からちょうど50年前、ある店が特別のホットラインで“サンタさんとお話ができる”と宣伝し、広告に間違った電話番号を載せてしまった。間違い電話はなんとノーラッドへ繋がった。子供がサンタさんとお話するためにかけた電話を受けたのはハリー・シャウプ大佐。彼は機転を利かせた。最新鋭のレーダーを使ってトナカイ・ルドルフの鼻から放出される熱を感知、サンタの居場所の最新情報を教えてあげた。子供の夢を壊さないためのちょっとした“嘘”だった。そんな心温まる出来事があってから、毎年12月、ノーラッドで働く職員がボランティアで子供たちからの電話に答えてきた。今やウェブサイトにより、世界中の人々がサンタの最新情報を得ようとそこを訪れているのだ。