細木数子

ズバリ言うわよ！より〜

「自分のことしか考えないで生きているより、男と二人三脚で人生を歩んでいった方がいい」
「男に尽くすことは、男を育てることになる」
「本当の女になりなさい」

二文目にほほう、と思った。
しかし尽くし方を間違うと男も自分も追い詰められるだけで、育たない。子育てと一緒だ。
基本的な恋人（夫婦）としての距離感があって、それの上で女の自己満足になることなく、男にとって必要な尽くし方をする女は女として育つ。

男に尽くすことは、男のことを知りぬく存在になること、男にとって影の立役者になるパートナーとなること。けして男に振り回されることではない。人と人としての関係を意識し、男に女として尊重してもらうために、できる範囲の線を越えた場合には、失礼にならないようにお断りできる距離感を保つこと。距離感を保つためには一に礼節、二に立ち位置。挨拶と半歩斜めの位置、相手が動きやすいよう身体を動かし、立ち振る舞うこと。

その上で、その距離感を機に応じて近づけること。
男が本人の成長にとって大切なことに集中できるように支えることである。息抜きが必要な男であれば優しい笑顔と言葉を、アドバイスが必要である男であれば女性としての適切な意見と励ましを、与えること。

理想に向かって努力邁進のみ。