鎌倉

事後報告だが、先日予定通り旅に行った。
鎌倉と江ノ島。

人力車に初めて乗った。

もともと、鎌倉は私がとても好きで、何度と無くひとりで旅をしてきたところ。
私は旅はひとりでするのが好きだからだ。
いくら計画を変えてもいいし、そもそも無理していかなくてもいいというくらいの、自由さが旅にはあってほしいと思うからだ。

だから、少し不安もあったのだけれど、
ふたりでの鎌倉は、思っていたよりずっと、素敵なところだった。

そしてそれは、
隣に彼が居たことで得られた風景だとちゃんと知ってる。

私と同じ趣味を発見。それは寺好きということ。
私はもともと、住職に嫁に行こうと考えていたほどに、寺に異常に惹かれるのだ。
寺の写真集なども飽きるほど見てしまう。

寺のいいのはやはり京都だ。これは行かねばなるまい。
京都の寺、自然、枯山水。
時が止まったようなぽつんとした世界。
私が海と同じくらい好きな場所。
いつか、連れていってあげたい。

報国寺の竹林。とても綺麗だった。

竹が生えている土地というのは、地盤がとてもしっかりしているという証拠
竹は地中深くまで根を張るからだ。

竹林の中にいると、
冷え冷えと涼しいが風は全くなく遮られ、外からの気候から私たちを守っているように、つめたいがあたたかい。
不思議な存在として、そこに居た。

両手で掴んでも、ぐるりと回りきらないほど、太く、恐々とした竹の中で、ここは絶対に崩れることなく行き続けていくとを感じた。いい安心感だった。

地震のときには竹藪に逃げ込めという言葉がある。

とても綺麗だった。
死ぬまでにもう一度見たい、と今でも思う風景。
天気が良かったのがほんとうに幸運だった。